私が初めてステップに取り組んだ時の話
私はずっとつらかった。
30年間ずっとつらかった。
寂しかった。
誰かと一緒にいたくても、いつも必ず居なくなってしまう。
私は人と関わるのがとても苦手だった。
大切にしているつもりなのに居なくなってしまう。
いつも独りでさみしかった。
でも隠して、寂しくない振りをしてた。
いつも友人に囲まれている嘘をついていた。
私は、境界性パーソナリティ障害にもなっていた。
仲間から、ステップに取り組めばいきずらさはとても、改善されると聞き私は飛びついた。
アルコール依存症回復のプログラム!!
ステップ!!!
生きづらさを取り除けば、お酒に頼る人生ではなくなる。
これをやれば、もう苦しい思いをしなくて済むかもしれない。
これをやれば、寂しくならないで済むかもしれない。
これをやれば、お酒を飲まないで済むかもしれない。
苦しまなくて済む生き方が手に入るなら、わたしはなんでもする!!!
ビッグブックと呼ばれる、アルコホーリクスアノニマスとともに、12のステップと12の伝統という本を購入し、しがみつくように読んだ。
しかし、割と早い段階で興奮が冷めた。
なんとなく、神という表現は、自分の意思と感情を切り離した存在を例えていることはわかった。
しかし、苦しんだのが、自分の棚卸し。
紙とボールペンを用意し、
「恨んでいる相手」
「その理由」
「傷つけられたもの」
そへぞれ書き出した。
・・・それで???
こんなことを書き出して何になるんだ?
そうだよ。こいつはムカつくやつなんだ!私を虐待したんだから!
そうだよ。こいつは嫌な奴なんだ。私を馬鹿にしてばかりいたんだから!
・・・なんだか掴めない。
わからない。
よく分からない。
これが何になるの?
さらに、ステップ9に関しては、
自分が傷つけた人に、直接埋め合わせをするだって???
そんな人たちへの最大の償いなんて、2度と私に会わないようにすることでしょうが!!!!
こんな嫌な私が急に、玄関前のインターホンならしてみ??いやーあの時は悪かったね。ごめんね。
なんて、 急に言い出されても、なんだこいつ?
でしょうが!
でもどうやら、これを理解さえすれば、私は開放されるらしい。
みんな言ってる。
そう、みんな言ってる。
結局ミーティングの分かち合いでも、ステップをやらないといけないのにできない。
わからない。
と言う日々が続いた。
仲間からは、早くスポンサーを探すといいよ。
一人でやるのは難しすぎる。
というアドバイスをよくもらったけれど、
なかなか見つからなかった。
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